高島屋、循環型社会の実現を目指すプロジェクト「デパート デ ループ」

2021/06/16 12:26 pm

高島屋はサステナブルな循環型社会の実現を目指したプロジェクト「Depart de Loop(デパート デ ループ)」をスタートした。その一環として、日本環境設計の衣類リサイクルに取り組むブランド「BRING(ブリング)」と協業し、循環型のものづくりを開始。再生繊維を使った服を販売し、使用を終えた後は店舗で回収。繊維原料に再資源化して新しい服に生まれ変わらせる。旬なクリエイターズブランドとコラボレートしたTシャツをはじめ、紳士服、婦人服、子供服、リビング用品など約60アイテムを揃え、高島屋12店とインターネット通販サイト(タカシマヤファッションスクエア、高島屋オンラインストア)で取り扱う。

循環型のものづくりを行う

日本環境設計が企画運営する「BRING(ブリング)」では、再生ポリエステル糸を用いた循環型の衣料を紹介。速乾性などポリエステルの機能性はそのままに、ソフトな肌触りや快適な着心地も実現する。全てをペレットに戻せるポリエステル100%の商品にはオリジナルの縫込みタグを付ける。「お客様が手に取りやすく、関心を持っていただける商品をつくるために、再生素材の比率やデザイン、サプライチェーンの工夫をした」(担当者)。

レディスでプルオーバー(1万2100円)ジャケット(3万5200円)、ドレス(5万8300円)、メンズでジャケット(6万4900円)、パンツ(3万1900円)、長袖カットソー(1万6500円)、キッズでTシャツ(5940円)などを販売。リビング用品として男女兼用のエプロン(7700円)なども展開する。

コラボレートTシャツ。それぞれクリエイターの想いが表現されている

クリエイターズコラボレートTシャツは「ファッションで考えるサステナブルな未来」をテーマとし、再生ポリエステル糸100%のTシャツをベースに、サステナブルな社会に向けたクリエイターの想いをデザインで表現した。コラボレートブランドは「muller of yoshiokubo」 、「yoshiokubo」、「UJOH」、「COOHEM」、「08sircus」、「BAUM UND PFERDGARTEN」、「RELDI」、「TAAKK」の全8種類。

ブランドのスタートを記念し、6月2日~15日には「ファッションで考えるサステナブルな未来」をテーマに新宿店と大阪店でポップアップショップと衣料品回収キャンペーンを実施した。回収した衣料品はブリングのリサイクルシステムを活用し、素材ごとに様々な資源に再生するという。

高島屋はサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現や社会課題の解決に向け、フードロスや廃棄プラスチックの削減などに取り組んでおり、デパート デ ループもその一環。ブランドの今後については「技術の進化に応じてアイテムを拡大していきたい」(担当者)意向だ。


「Depart de Loop」(デパート デ ループ)
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/depart_de_loop/index.html

タカシマヤファッションスクエアURL
https://www.t-fashion.jp/static/eew210512_tk_bring?ftrid=4421

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