にんべん、「子ども和食セッション2026」でかつお節講座
2026/08/07 4:57 pm
東京都渋谷区の服部栄養専門学校で8月1日、小学生・中学生とその保護者を対象とした夏休み体験イベント「子ども和食セッション2026」が開催された。今年で5回目を迎える同イベントには約200組400人が参加し、和食の伝統に触れる全16の講座が用意された。このうち「かつお」講座を担当したのが、かつお節とだしの専門店・にんべんだ。
講師を務めたのは、同社経営企画部 広報宣伝グループの鈴木遥氏。1699年創業、327年の歴史を持つ会社の紹介から始まり、生切り・籠立て・煮熟・骨抜き・焙乾といったかつお節づくりの工程を丁寧に説明した。カビ付けをしない「荒節」は完成までおよそ1、2カ月、4回以上のカビ付けを経る「本枯鰹節」には半年ほどかかると聞いた子供達からは、驚きの声が上がった。
だしを取る実演を行い、「一番だし」の試飲もした
続いて参加者は、削り器を使ってかつお節を削る体験に挑戦。安全のために軍手を付け、力の入れ方などのコツを教わりながら、次々と削っていった。だしの取り方では、沸騰した湯に鰹節を入れて1分待つだけの手軽さを実演し、調味をしない「一番だし」を試飲。「味がしない」と戸惑う子供もいたが、多くの子が「おいしい」と笑顔を見せた。
鈴木氏は、家庭でかつお節を削ったりだしを取ったりする機会が減っている現状を踏まえ、「実際にやってみると、思っていたほど手間ではないと分かってもらえる」と話す。「今日はおいしいと言ってくれた子がほとんどで、こちらが驚いた」と振り返り、「これからだしの良さを広めていきたい」と意欲を見せた。
会場では、アジの3枚おろしや太巻きずし作りなど全16の講座が開かれ、米や砂糖に関するクイズラリーも行われた。家族で和食の奥深さを学ぶ1日となった。
(都築いづみ)