にんべん、「スーパーマーケット・トレードショー」に初出展 歴史や企業価値を発信
2026/02/24 5:38 pm
にんべんは、国内最大級の食品展示会「スーパーマーケット・トレードショー」(18~20日)に初出展した。会場にはかつお節やだしの原料、同社の歴史を紹介するパネル、各販路の商品などを展開。取引先などの関係者に、同社についてより知ってもらうことを目指した。
にんべんではここ数年、同社の商品が売れている原因の市場分析を進めたところ、①歴史に裏打ちされた確かな品質や信頼②江戸時代から日本橋で商いを続けているという文化性——などが要因として大きいことが判明した。同社は1699年、初代高津伊兵衛が東京・日本橋でかつお節と干物類の販売を始めたことから創業された。
経営企画部の町田忠男部長は、「当社は『かつお節とだしの専門店』だが、そうした会社はほかにもある。当社ならではの独自性を知っていただきたいという想いから、社長の髙津が発案した」と説明する。
社員はおそろいの法被を着て接客した(写真は町田氏)
同社は国内の卸売りだけでなく、海外事業や飲食事業、惣菜事業なども手掛けている。特に東京・日本橋に構える直営のレストラン「日本橋だし場 はなれ」はテレビで取り上げられることが多く、にんべんのブランド力に大きく寄与している。「バイヤーさんから、『なぜにんべんの商品が売れているの』と聞かれることが多い。にんべんの世界観を、分かりやすくお伝えしたかった」と町田氏は話す。
同展示会の参加者はスーパーマーケットの関係者が多いが、量販店向けだけでなく、業務用や専門店向けの商品もあえて展示した。例えば量販店向けの液体だしは、かつお節といわし節の2種類を使用し親しみやすい家庭の味になっているが、専門店向けはかつお節のみを使ったピュアな味にするなど、販路に応じてだしの種類や味を変えている。こうした違いやこだわりに触れてもらい、企業を理解してもらう場とした。
(都築いづみ)