無重力下でバスト計測実験 皮膚が伸びずキレイな形に ワコール

2020/02/20 10:37 am

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ワコールは1月15日、東京麹町で「重力からバストを守る」というテーマのカンファレンスを開催し、無重力状態でのバスト計測の実験結果を発表した。無重力状態では、バストは底面が上がり丸い形になり、上部の皮膚が伸ばされない状態になることが分かった。重力によって皮膚のハリが低下し、バストの形状の変化へ繋がることから、ワコールは「シーンに合わせてバストの動きを抑えるブラジャーを着けることが、バストを守ることに繋がる」と考え、2月下旬には重力からバストを守るブラジャーをワコール、ウイングの2ブランドで発売する。

 

ワコールは長年身体の動きとバストに関する研究を続けており、今回は新たに皮膚と重力に注目。重力によってバストが揺れたり、流れたりする度に皮膚が伸ばされていることを諸実験によって確認したことから、ワコールでは初となる無重力状態での実験を行った。

 

無重力実験は、飛行機で急上昇後に急降下することで約20秒間の無重力状態を作り、その間にバスト計測をした。結果、無重力状態でのバストは底面が上がり、ボリュームは上下左右が均等で、丸に近い形になった。バスト上部の皮膚が伸ばされていなかった。

 

このことから、バストは重力によって様々な方向へ引っ張られていると考えられる。それによって皮膚が伸縮を繰り返し、皮膚にダメージが蓄積してハリの低下へと繋がる。

 

国際医療福祉大学三田病院放射線診断センターの准教授を務める奥田逸子氏は、今回の実験の結果について「バストを無重力状態に維持できれば、エイジングの速度を遅らせることが出来るかもしれない」とコメントした。

 

常に無重力の状態を保つことがバストに良く、かつ自然で綺麗な形状となることから、同社は今まで「自分に合ったブラジャーを着ける」ことを提案してきたが、加えて「シーンによるダメージを減らすブラジャーを着ける」ことも重要と考えた。

 

2月下旬に発売する「重力に負けないバストケアBra」は、カップに付く「バストケアシート」が、様々な姿勢を取った時に身体に密着し、重力による皮膚の伸びを抑える。ワコールブランドでは、保湿性のある素材を使用し、肌触りをなめらかにする。5色展開で、価格は5800~6300円。

 

ワコールは自社の研究機関として、「ワコール人間科学研究所」を1964年に設立。日本人の美しさや健康をテーマに、様々な身体の研究を続けている。

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