JR西日本SC開発、3館目の「ルクア」を大阪駅南口の複合ビルに

2025/08/26 2:45 pm

JR西日本SC開発は26日、JR西日本ステーションシティや大丸松坂屋百貨店と推し進める大阪駅南口の複合ビル「サウスゲートビルディング」の大規模改装について、大丸松坂屋百貨店から運営を継承する10~15階に「LUCUA SOUTH(ルクア サウス)」を出店すると発表した。店舗面積は約1万6000㎡で、10~13階は既存の「ポケモンセンターオーサカ」「ニンテンドーオオサカ」「ONE PIECE 麦わらストア」などを残しながら、国内最大級のキャラクターゾーンを展開。14~15階には幅広い需要やシーンに対応するレストラン街を構築する。開業は来年4月初旬を見込む。JR西日本SC開発は大阪駅で「ルクア」と「ルクア イーレ」からなる商業施設「ルクア大阪」を手掛けており、3館体制となる。

「ルクア サウス」のロゴ

サウスゲートビルディングは地下4階~地上27階で、大丸梅田店やホテル、クリニックなどで構成。地下2階~地上15階は商業エリアで、現在は大丸梅田店が入居する。ただ、同じ百貨店業態の阪急うめだ本店や阪神梅田本店との競合が激しく、昨年には商業施設を擁する「グラングリーン大阪」や「JPタワー大阪」「イノゲート大阪」などもオープン。取り巻く環境は厳しさを増しており、JR西日本ステーションシティ、大丸松坂屋百貨店、JR西日本SC開発は同10月8日、サウスゲートビルディングの大規模改装を発表した。2011年の開業以来初めてで、25年秋から約4年を費やして商業エリアを刷新する。

大規模改装では、大丸梅田店が地下2階~地上9階に縮小。地上10~15階はJR西日本SC開発が運営する。大丸梅田店の売場面積は従来の約6割となる。

10~13階について、JR西日本SC開発は「現在のルクア大阪では面積的な制約から限定的な『キャラクター/ポップカルチャー』や『アミューズメント』のコンテンツを4層・約1万2500㎡で展開する」という。国内外で高い人気、知名度のコンテンツを集める。

14~15階に関しては、「14階は現在も大丸梅田店で幅広い層が支持、利用する11店舗が営業を継続するほか、魅力的な新規店舗も複数入る。15階は大丸梅田店の催事場を飲食店に改装。ファミリー層を中心に、幅広い層が利用しやすい飲食店が出る」とした。

現在は大丸梅田店で営業する、この17店舗は継続

JR西日本SC開発は、ルクア サウスの出店を新客の獲得と既存顧客の買い回りの向上につなげる。「ルクア大阪で提供できていなかった新たなコンテンツを充実させることで、既存のお客様の回遊性を高めるとともに、“初めてルクアを訪れるきっかけ”となるような場を目指す。リアルならではの体験価値の向上を図りながら、『ココロ。くすぐる。』というルクア大阪のブランドコンセプトの下、高感度で洗練されたライフスタイルを絶え間なく提供し、ルクア大阪ならではのショッピングの魅力をさらに高めていく。また、大阪・関西万博で生まれた熱気や関心を未来へとつなぎ、商業、文化、体験を通じて地域の魅力を高める役割を担う」(JR西日本SC開発)。

ピックアップ