日本惣菜協会が認定する「惣菜管理士」、厚生労働省が取得費用を助成

2025/07/08 11:50 am

一般社団法人日本惣菜協会は先ごろ、同協会が認定および運営する「惣菜管理士」の資格を取得するための養成研修や資格試験が、厚生労働省が手掛ける「人材開発支援助成金」の「人材育成支援コース」の対象になると発表した。同協会によれば、8月31日までに管轄労働局に申請して受理されると、中小企業の正規雇用労働者などの場合で受講料や手数料の45%が助成されるという。惣菜管理士は、食品に関する基礎から専門知識までの総合的な修得を目的に、半年間の養成研修と試験を経て、年1回認定される。資格取得者は年々増加しており、2024年で3万5795人を数える。

厚生労働省の人材開発支援助成金は、事業主などが雇用する労働者に対し、その職務に関連した専門的な知識および技能の習得をさせるための職業訓練などを計画に沿って実施した場合、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部などを助成する制度だ。

人材育成支援コースのうち対象となる訓練は人材育成訓練で、対象となるのは企業が経費負担をした「惣菜管理士養成研修 受講料」および「惣菜管理士資格試験 受験手数料」。訓練の開始1カ月前となる8月31日までに管轄労働局へ所定様式で「実施計画書」などを提出し、受理されることが必要だ。同協会は「申請は企業ごとに直接管轄労働局が窓口となる。申請の詳細など活用を希望する場合は、社会保険労務士もしくは都道府県の労働局に相談してほしい」という。

なお、惣菜管理士養成研修は惣菜製造業だけでなく多くの食品関連企業で活用されており、今年10月に開講する惣菜管理士養成研修は、すでに申し込みがスタート。締め切りは9月20日で、詳細は同協会のウェブサイト(https://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/training/rmm/)まで。

 

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