キュリオ、国産の業務用フェイスシールドを発売

2020/05/21 1:56 pm

ベビーカーや電動車いすの製造販売を手掛けるキュリオは18日、店舗や学校、オフィス向けの業務用フェイスシールドを発売した。日本製で、肌に当たる部分に長時間負担になりにくいウレタンスポンジを使用するなど、品質にこだわった。価格は10枚入が8000円、100枚入が7万6000円(送料込)。企業のロゴを印刷するなどオリジナルのデザインも可能で、18日に全館営業を再開した名鉄百貨店も従業員用に採り入れた。

キュリオは新型コロナウイルスの感染拡大による医療現場でのフェイスシールド不足を受け、地元である岐阜県の企業と連携。4月17日から約2万枚を病院やクリニック向けに販売した。その中で百貨店、銀行、学校など「対面でのコミュニケーションが必要なシーンで、安全を確保するためにフェイスシールドを利用したい」という声が多く上がり、業務用の製造および販売にも着手した。

バイザーは4色を用意した

朝から夜までの装着を想定し、肌に当たる部分にソフトで通気性が良いウレタンスポンジを採用。軽量で疲れにくくした。後部にアジャスターがあり、頭の大きさに合わせて調整できる。バイザーのラベルは、オリジナル(水色)、グレー、ホワイト、ピンクの4色を用意。ラベルは企業名やロゴを印刷できる。

名鉄百貨店はロゴを印刷したオリジナル仕様を導入する

すでに導入を始めた企業もあり、百貨店業界では名鉄百貨店が使用している。ほかにも「複数の百貨店や商業施設と話を進めている」(同社)という。キュリオ代表取締役の高橋陽介氏は、「商業施設などでは、どうしてもついたてなどのない状況で対面して接客しないといけない。そうした時にマスクと併用することで、お客様や従業員の方の安心感に繋がれば」と語った。

製造は、キュリオがベビーカーや電動カート製造などで協業する岐阜県のメーカーが担当。国産のため、短期間で納品が可能だ。新型コロナウイルスの感染拡大による大幅な売上げの減少で、事業の縮小や休業を余儀なくされる中、地域の雇用の安定も考慮した。生産は週に約1万枚ほどで、キュリオの公式ECサイトなどで扱う。

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