東京ソワール、27年春は保護者・教師向けフォーマル拡充 「ランバンノワール」は20周年
2026/09/17 3:38 pm
東京ソワールは9~10日、2027年春シーズンに向けた展示会を開催した。卒業式・入学式を中心とした春のセレモニーに向け、保護者をターゲットとした「大人の正解春服」を新規展開する。昨年立ち上げた「教師の卒業式・入学式応援プロジェクト」では2型が新登場する。ほかにもライセンス契約20周年を迎える「ランバンノワール」、今月ローンチした新ブランド「ネイビー ローグ ソワール ペルル」、社名を冠した「TOKYO SOIR」など、生活シーンに合わせた提案を行っていく。
卒業式・入学式を中心とした春のセレモニー向けのフォーマル「大人の正解春服」や「教師の卒業式・入学式応援プロジェクト」は、独自の調査結果から確立した「マインドフル・フォーマル」という考え方をもとに展開する。
長年手掛けてきたブラックフォーマルの分析結果から、近年、葬儀は近しい人と過ごす家族葬が増え、女性の就業率が7.5割にまで上昇するなど、購買環境の変化が明確になった。求められる価値も「どう見られるか」から「どう過ごせるか」に変わってきており、ブラックフォーマルだけに限らず、フォーマル全般に波及している。
自社ECのレビューからも新たなニーズが浮かび上がった。①着心地や動きやすさを求める「身体ニーズ」②洗濯が可能でオールシーズン着用できる「生活ニーズ」③きちんとした印象を与えつつサイズ選びなど失敗しないよう「安心ニーズ」――これらも満たすのが「マインドフル・フォーマル」だ。
6月にセミナーを開催し「マインドフル・フォーマル」という考え方を披露。展示会ではセミナーの内容を紹介するコーナーを設置した
「大人の正解春服」は、受験用フォーマルを愛用する保護者や保育園や幼稚園児を育てる保護者に向け、入学式・卒業式のフォーマルを提案する。自宅で洗え、着回しが効き、カジュアルに装えることに重点を置いた。トレンドのブローチも揃え、幅広い着こなしに対応する。施策として日本一読まれているという小学館グループの子育て情報誌の公式サイト「&あんふぁん」とのタイアップを進め、ユーザーによる商品レビューを通じた店頭への送客を見込む。
「大人の正解春服」と併せて販売される小物類
昨年立ち上げた「教師の卒業式・入学式応援プロジェクト」ブランドは、教師向けの強化を図った。25年のブラックフォーマル購入層は圧倒的に葬儀関連が多いが、その中でも教師は12パーセント、26年は13%と増加傾向にある。教歴20年、2万人のフォロワーを持つインフルエンサー・センセイカプセルが先生目線での監修を行った2型が新登場する。
「教師の卒業式・入学式応援プロジェクト」のジャケット、ブラウス、プリーツスカートの3点セット
教師は動きが多いことから、ジャケットはボタン止めにし、パンツスタイルも提案。持ち物も多いことから、内ポケットを付け、さらにペン用の小さなポケットも用意した。ジャケット、ブラウス、パンツまたはプリーツスカートの3点セットを販売し、着まわしを重視。普段着とコーディネートしやすく、参観日などにも凡庸性が高い仕様にした。チョークの粉など汚れ対策に洗濯可能な素材を採用している。
デザインは、新任からベテランの教師まで、幅広い年齢層に対応している。大ぶりのコサージュが支持される傾向から、豊富に揃えた。付け襟やアームカバーもあり、コーディネートのアクセントになるなど汎用性を訴求する。トレンドのネイビーを踏まえ、既存の商品からも提案していく。「大人の正解春服」「教師の卒業式・入学式応援プロジェクト」ともに、百貨店、量販店、EC、直営店の全販路を横断して展開予定だ。
20周年の特別ロゴで展開する「ランバンノワール」
富裕層向けの高価格帯の商品は堅調に推移しており、「ランバンノワール」も20万円を超える高額商品が好調だという。27年はライセンス契約20周年であり、周年のロゴを用意し、女優を起用したプロモーションも行う。デザインテーマを「変わらぬ美しさと進化するエレガンス」とし、新しい素材やモード感も取り入れた商品を揃える。
受験や入学後の送迎、保護者会といった学校行事など日常にも対応する商品のニーズの高まりを受け、今月ローンチした新ブランド「ネイビー ローグ ソワール ペルル」は、新たなパンツを提案。それに合うよう長めのブランスも追加する。受験用の「ソワール ペルル」は、新作小物は、ポーチと要望があり商品化したという折り畳み式手提げバックが登場する。
「ソワール ペルル」は受験に必須とされる完璧な準備をサポート
30年にクルーズ人口100万人を目標とする国土交通省の発表により、クルーズ業界では2泊3日、週末就航などのプランも出てきた。27年春シーズンでは、クルーズで求められるドレスコードやシーン別の装いの紹介など、クルーズ初心者向けに情報サイトを強化する。豪華客船旅や豪華列車旅向けのカジュアルドレス、インフォーマルドレス、フォーマルドレスのデザインに軽やかさを取り入れるなど、若年層の取り込みも進める。
(北野智子)