マルショウエンドウの「the cube of ef」、来春はメンズバッグで攻勢

2023/12/07 10:00 am

マルショウエンドウはメンズバッグ市場へ攻勢を掛ける。オリジナルブランド「the cube of ef(ザ キューブ オブ エフ)」で来春、男性向けに使いやすさを意識したディテールと、機能的なデザインのアイテムを充実させる。ショルダーバッグやトートバッグ、リュックを揃えた2つの新シリーズを投入するとともに、台車とバッグが取り外せる3way仕様のキャリーバッグも展開。ビジネスやアウトドアなど多様なシーンで使える機能性の高さとデザインを打ち出し、新客獲得を狙う。

2014年にスタートしたthe cube of ef。ブランド名の「ef」は、「Fashion」「Function」「Fun」の頭文字から「Fの3乗」を表す。時代とともに変化する日常に合わせた、シンプルかつ機能美のあるアイテムを提案する。従来はレディースおよびユニセックス向けだったが、商品本部広報販促部執行役員部長の遠藤剛氏は「しっかりとメンズを打ち出し、これまで当社にはなかった新たな販路を拡大したい」と方向性を示す。

旅行や出張に適したキャリーバッグ。台車は5つのキャスターで、操作性と安定性を叶える

目玉となるのは「WIDE SASH」シリーズの3way仕様のキャリーバッグ。台車とバッグが取り外せるのが特徴で、バッグはリュック、手持ちバッグとしても使える。台車は5つのキャスターにより安定性を確保し、大容量でもスムーズなコントロール性を備える。色はブラックとカーキの2色で、価格は3万6300円。同シリーズで、使い勝手の良いA4サイズのトートバッグ(1万3200円)と、A4サイズが縦横両方の向きで入る収納力に長けたトートバッグ(1万9800円)も発売する。

軽量な「PROOF」シリーズは3型のバッグをラインナップ

“新顔”となる2シリーズも、機能性とデザイン性を両立したアイテムを揃える。「PROOF」シリーズでは、トートバッグ(2万4200円)、リュック(2万5300円)、ショルダーバッグ(1万4300円)をラインナップ。薄手のコーデュラナイロンに撥水透湿フィルムをラミネートした3層生地で、防水性と通気性の良さに加え、軽量さも特長だ。トートバッグとリュックの持ち手は、ロープの先を丸めて長さを変えられる仕様。例えばトートバッグは、バッグ前面の上部のベルトの穴にロープを通して先を丸めると肩掛けに、下部のベルトの穴に通して丸めると手提げにちょうど良い長さに調節できる。色はブラックとグレーを用意する。

ドイツのFidlock社製のマグネットで、スムーズな開閉を実現。ロープの長さも調節できる

トートバッグとショルダーバッグの開閉には、ドイツのFidlock社製のマグネットを採用。開ける際は、カバーのマグネット部分を下にスライドさせると容易に外れ、閉める際は磁力の作用ですんなり止まる。カバーの裾部分を上に引っ張っても口が開かない特殊構造で、ストレスのない円滑な開閉を叶える。

異素材生地のバッグとポケットを組み合わせた、オリジナリティのあるデザイン

「FUSE」シリーズからは、ビジネススタイルに合う洗練されたデザインバッグが登場。リュックとトートバッグの2型で、価格はそれぞれ2万6400円と2万4200円。ブラックの1色となる。FUSEは英語で「融合する」の意。上品な中空糸ナイロンツイルのバッグの前胴に、高耐久ポリウレタン素材のポケットを付属させた。ポケットはクッション入りでノートパソコンも収納できる。バッグ正面のベルトは、バックルを外して背面に回せばキャリーバッグなどに固定でき、そのままの状態でも上着などを掛けて使用できる。

遠藤氏は「メンズアイテムを扱う専門店を中心にアプローチを掛けていく」と力を込める。アフターコロナでの通勤や出張などビジネスシーンの復活も追い風に、バッグの買い替えや新調の動きが目立つ。ザ キューブ オブ エフはターゲットを明確化するとともに、新客獲得へ攻勢を掛ける。

(中林桂子)

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